私の交通事故体験を紹介します

20年ほど前、自転車で長い横断歩道を通行していました。ゆったりとしたカーブから乗用車が左折してきたのですが、どちらも気づきませんでした。「危ない」と近くの方が声をかけたのが聞こえたので、自転車のスピードを落とした時には目の前に車がいました。かろうじて直撃は避けたものの、私は横向きにゆっくりと倒れました。車にぶつかったわけではないので、すぐに立ち上がることができました。加害者にすぐに病院に連れて行ってもらいましたが、病院では特に異常は認められませんでした。病院から事故現場に戻ると、状況を見ていた方が残ってくれていたため、警察への事情説明もスムーズに済みました。その日の午後に資格試験を受けに行けたほどで、体調にも問題ありませんでした。異常が現れたのは1週間ほどたってからのことでした。徐々に首の痛みが出て、思うように動かなくなったのです。いわゆるむち打ち症です。半年ほど通院し、これ以上良くなりそうにないという状態で、保険会社から示談の提案がありました。示談金が妥当なものかどうか確認するため、弁護士相談を受けることにしました。 担当の弁護士に状況を説明したところ、気の毒な事故ではあるけれども、過失割合がゼロというのは難しいので9:1で相手が悪いくらいが相場という見解でした。保険会社が100%過失を認めていることを伝えると、弁護士は意外に感じたようでした。過失割合でなければ、何が問題なのかと聞かれたため、示談金の妥当な金額について尋ねました。すると、裁判になった場合の損害賠償金額の範囲が書かれた一覧表を見せてくれました。保険会社の示した金額は一覧表の下限ギリギリの金額でした。弁護士から提示された表を元に、示談金額の増額を勝ち取ることができました。 弁護士は客観的に事故の争点を明確にしてくれたので、私も保険会社も感情的になることなく、冷静に満足のいく結果を得ることができました。

交通事故 弁護士 北九州